Fashion

私はアパレルヤクザというシゴトをしています

 

どーも。ピロミです。

私、現在アパレルヤクザという仕事をしています。

追記:2018年6月に足を洗いました。

関連記事:【報告】アパレルヤクザから足を洗います!

 

アパレルヤクザってどんな仕事か全く意味不明だと思うので、今日は私の仕事をご紹介します。

 

 

 

アパレルヤクザとは、本当の職業名ではありません。

私が自分の仕事に勝手に当てはめて作った造語です。

では、どんな仕事してきて、このように自分が名乗り出したかを説明します。

 

アパレルヤクザはアパレルメーカー会社員

 

私は某アパレルメーカーに勤務しております、ただの会社員です。

アパレルメーカーの仕事を簡単に説明すると、服を製造管理しています。

 

ざっくりアパレル業界の説明すると、

川上:生地の手配を含め、服を生産するメーカー

川中:ブランドを企画しているアパレル会社

川下:服を販売する百貨店などの店舗

となって服は流通しています。

 

私の仕事であるアパレルメーカーは、業界でいう川上にあたる部分で仕事をしています。

 

服を取り立てる仕事

 

いやいや、ごくごく普通の会社員じゃん!ヤクザっぽいこと一切ないやん!って思った方もいるかと思います。

では、みなさんのヤクザのイメージって、どんなイメージですか?
私のヤクザのイメージは、よく漫画や映画とかに出てくる”借金を取り立てる人たち”というイメージがあります。

つまり、私の仕事であるアパレルヤクザは、

アパレルヤクザ=服を取り立てる仕事

と思っていただければ、イメージが湧きやすいかと思います。

では、ここからは、実際にどんなふうに服を取り立てているのか、アパレルヤクザの仕事内容を説明します。

 

アパレルヤクザの仕事内容

 

 

大量のサンプルを作る

 

アパレルヤクザの主な仕事は、服のサンプルを作ることです。

服が商品として流通するまでに、何度も何度もサンプルをつくります。

いろいろなサンプルが必要になるのですが、特に数量が多いのが展示会のサンプルです。

私はこの展示会が本当に必要なのかと疑問を抱くのですが、私の担当している取引先(アパレル企業)では、1シーズン1回のペースの年に4回展示会を行っています。

展示会とは、サンプルを実店舗の売り場のように展開し、そこで生産数量を決めたり、今後についての会議を行ったりします。

展示会は、各メーカー300枚ほどのサンプルを作ります。

そして、取引先が増えれば増えるほど、より多くのサンプルを作ることになってきます。

 

品質を求められる

 

展示会は、実際の売り場を想像させないといけない為、サンプルの品質も高いものを求められます。

展示会のサンプルは最終的に納品される商品と同等のクオリティで作成するのが基本です。

 

サンプルは工場に依頼する

 

では、この大量のサンプルをどこで作るかというと、中国やバングラの海外の生産工場へ依頼します。

展示会のサンプルは特に、枚数が多いので毎回軽い本生産をしているような状況でした。

展示会の日程はその日限り(取引先によりますが、短くて1日、長いところは1週間ほど行います。)なので、サンプル手配が間に合わないということは許されないため、事前準備と余裕を持ったサンプル依頼をするかが重要になります。

 

納期との戦い

 

しかしながら、サンプルは本番同等の品質を求められています。

本番と同様の生地を使用できればいいですが、展示会は納品よりも前に行うので、サンプルが必要な時期には生地が仕上がっていません。

その場合は、クオリティが近い代用の生地を使用します。

また、海外の生産工場でサンプルを作っているため、荷物の輸送時間がかかってしまう問題もあります。

なんとかサンプルを間に合わせるために、毎回必死で工場に依頼しています。

 

アパレルヤクザになる瞬間

 

さて、大変お待たせしました。この大量のサンプルを工場に依頼し、受け取るまでに私はアパレルヤクザに化けます

またまた、私の勝手なイメージですが、ヤクザって初めは優しくお金を貸して、無茶な金利を請求するイメージがないですか?

それに対して、返せません!と言ったらブチ切れる!という、映画によく出てくるヤクザのイメージ。

アパレルヤクザもそういう一面がありまして、サンプルを大量に依頼し、手に入らなければどんな手段を使ってでも取り立てまくります

この大量のサンプルを依頼する時は、優しい優しい担当者を偽っています。

そして、サンプルが納期に間に合わなければ
私がアパレルヤクザになる瞬間どうぞご覧ください。

クソ優しいアパレル担当者:頑張ってサンプル作ってね!
工場の人:OK!

 

 

数日後….

クソ優しいアパレル担当者:サンプルどう?
工場の人:納期が厳しい、サンプルまに合わないかもかもしれない。
アパレルヤクザ:は?なんで?最初にOK!って言ったやん!サンプルは絶対必要だから、なんとしてでも間に合わせろ!

 

ここで私は、ヤクザに化けます。

いろいろトラブルがあり納期に間に合わないとか、スケジュール的にかなり難しいこともある中で、私たちは理不尽なことを言いながらも、服を何としてでも取り立てています。

金融のヤクザ業の”無茶な金利”の部分を、アパレル業の場合では”無茶な納期”として取り立てています。

 

アパレルヤクザとはゴミを取り立てる仕事だった

 

しかしながら、このアパレルヤクザ業、金融のヤクザの場合は取り立てたお金が利益となっていますが、アパレル業のヤクザは全くの利益にはなっていません

 

サンプルはゴミへと化ける

 

 

この展示会が終われば、サンプルはメーカーの元へ返却されます。

この返却されたサンプルは、商品として成り立つものは売り場に回すことができますが、ほとんどが代用の生地を使用しています。

代用生地で作成したサンプルはもちろん売り場に回せるほどの品質ではないので、このサンプルは商品としては販売できません。

でも、商品同等のクオリティーのサンプルですから、デザインの権利はアパレル会社のものなので、転売することもできません。

そう、この展示会サンプルのほとんどは、行き場を失ったゴミになるのです。

 

アパレルヤクザは悲しい仕事

 

アパレルヤクザとは、ゴミを取り立てる仕事です。

サンプルを納期に間に合わせるために、必死で工場をおどす仕事です。

そして、そのサンプルを取り立てたとしても、サンプルは結局ゴミです。

 

アパレルヤクザとは

ゴミを一生懸命工場に作らせて、ゴミを一生懸命取り立てる仕事

 

辛いですが、誇りのないシゴト、これが私の仕事なんです。

 

アパレル業界をもっと知ってほしい

 

 

サンプルを取り立てる仕事は、アパレルヤクザのほんの一部です。

他にもアパレル業界には疑問を抱くことがたくさんあります。

そして、この疑問を解決する、服づくりの概念を変えた人たちがいます。

それはこの記事にまとめたので見てください。

関連記事:後日更新します。

この記事には、アパレルヤクザとは真逆の私の服づくりをしている人たちのことを書いています。

私の服づくりの概念を変え、この服づくりこそが私のしたかったことだと気づかせてくれたことを書いてあります。

 

アパレル業界には、ゴミを作っている人もいれば、全くのその逆の人たちもいます。

 

この服づくりを知ってほしいと思ったし、その服づくりを知ってもらうには、このアパレル業界の現実も知ってもらうべきだなと思って、辛くて、誇りのないアパレルヤクザのシゴトというこの記事を書いた次第であります。

 

おまけ:アパレルヤクザはお金をかけて嘘をつく

 

おまけにもう1つ、取り立て業務以外にも、ヤクザやなーと思うことがあります。

あまり詳しい話はできないのですが、簡単にいえば、トラブルをお金でごまかします。

追記:2018年6月に足を洗いました。

関連記事:【報告】アパレルヤクザから足を洗います!

なので、詳細を思い切って暴露しまーす。笑

 

お金でごまかすといえば語弊があるのかもしれませんが、ごまかす手段にお金をかけています。

例えば、〇〇加工のTシャツとは見たことはありますか?

そういう機能加工系のアイテムは、すごく怪しいと思ってください。

例えば、UV加工ならUVの検査基準があります。

本番の生地を検査に出し、その検査で基準をクリアしていれば問題ないのですが、基準がクリアしなかった不合格だった場合、サンプルの時の生地を検査に出すこともあります。

そこでサンプル生地が合格すれば、それを本番生地を提出したことにして、検査結果を提出します。

事前にサンプル生地が合格している検査結果があるのであれば、それを偽装することもあります。(本当に、最悪の最終手段。)

何度も何度も本番生地が検査に合格せず、サンプル生地がない場合は、検査に提出する分の生地のみ薬剤加工します。薬剤加工すれば大概検査は合格します。

何が言いたいかというと、検査をクリアしている生地とお客さまのもとへ届く商品の生地とは異なる場合があるということ。

商品の生地は基準などクリアしていないということが、普通にあり得ます。

 

このアパレル業界では、検査基準をクリアするためだけに、薬剤を買ったり、検査を何度も取りなおしたりています。(検査を出すのも毎回お金がかかっています。)

品質を守るのではなく、なんかと商品を納品するために、お金をごまかしに使っています。

(こうやって嘘をつくのが嫌だったのも、アパレルヤクザを辞めた理由の一つです。)

辛い現実ではありますが、この業界ではこれが当たり前なのです。

※全ての商品がこうとは限りません。きっと、基準をクリアしているの商品がほとんどであると信じたいです。

 

 

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